部下への不満 「言われたことしかしない」を超えた1位は?上司2400人に聞いた

» 2024年06月11日 08時00分 公開
[サトウナナミITmedia]

【注目】ITmedia デジタル戦略EXPO 2024夏 開催決定!

生成AIでデジタル戦略はこう変わる AI研究者が語る「一歩先の未来」

【開催期間】2024年7月9日(火)〜7月28日(日)

【視聴】無料

【視聴方法】こちらより事前登録

【概要】元・東京大学松尾研究室、今井翔太氏が登壇。
生成AIは人類史上最大級の技術革命である。ただし現状、生成AI技術のあまりの発展の速さは、むしろ企業での活用を妨げている感すらある。AI研究者の視点から語る、生成AI×デジタル戦略の未来とは――。

 約8割の人が部下に対して不満を抱えている――。そんな結果が人材紹介事業を手掛けるアシロ(東京都新宿区)の調査で分かった。上司は部下に、どんな不満を抱いているのか。

photo 上司は部下に、どんな不満を抱いているのか。写真はイメージ(ゲッティイメージズ)

部下に感じる不満TOP10は?

 部下を持ったことがある人のうち、79.9%が部下への不満が「かなりある」「ややある」「多少ある」と回答した。

 具体的な不満は「やる気/熱意がない」と答えた人が560人で最も多かった。次に「言われたことしかできない」(518人)、「指示をうまくくみ取れない」(459人)と続いた。

 部下を持った経験がある回答者からは、次のような率直なコメントが寄せられた。

「半端なところで中断せず、もっと良くする努力をしてほしい」(30代男性)

「リアクションが薄いのでもっとハッキリ意思表示してほしい」(40代男性)

「いつも忙しいアピールをしているので、落ち着いてほしい」(50代女性)

photo 部下に不満はあるか、どんな不満があるか(アシロ調べ)

不満を解消するための対応策は?

 不満がある場合、どう対応するのか。最も多い回答は「話す機会を設ける」(747人)となった。僅差で「やんわり指摘する」(711人)が続き、部下への不満に対して向き合いつつも、メンタル面への悪影響やハラスメントを懸念する様子がうかがえる。

 部下への対応に困ったときの相談相手は「上司・先輩」(1058人)が最も多く、次に「近い間柄の同僚」(970人)と続いた。一方で「誰にも相談しない」(538人)は3番目に多い結果に。多くの人が部下とのコミュニケーションの悩みを独りで抱えている現状が明らかとなった。

photo 不満がある場合どう対応するか、部下への対応に困った時誰に相談するか(アシロ調べ)

部下とのコミュニケーション手段は?

 部下とのコミュニケーションでよく使用する手段について、最も多い回答は「対面」となり80.3%に上った。次に「チャットツール(Chatwork/Slack/LINEなど)」(11.5%)が続いた。

 また、部下とランチや飲み会の機会が「よくある(週に1回以上)」とした人は9.3%、「たまにある(月に数回)」が23.2%となった。

photo 部下とのコミュニケーションでよく使用する手段、部下とのランチや飲み会の機会(アシロ調べ)

 部下とのコミュニケーションが円滑に行われていると「感じる」人は60.3%だった。約4割が、部下とのコミュニケーションについて何かしらの課題を感じていることになる。

 その理由について「話す機会が少ない」(407人)が最も多かった。その他「考え方・常識が違う」(385人)、「共通の話題がない・何を話したらいいか分からない」(313人)が上位となった。価値観やジェネレーションギャップなどが原因となり、コミュニケーションに課題が生じているケースが多いようだ。

photo 部下とのコミュニケーションは円滑か、円滑でない理由(アシロ調べ)

部下との接し方で気を付けていることは?

 部下と接する際に気をつけていることは「感情的にならない」(1068人)が最も多かった。その他「こまめにコミュニケーションをとる」(1054人)、「意見を押しつけない」(963人)、「部下の話をよく聞く」(830人)といった回答が多く寄せられた。また、この質問は回答者2432人に対して回答件数は6479件に上り、1人あたり2.6個の「気をつけていること」があると分かった。

photo 部下と接する際に気をつけていること(アシロ調べ)

 調査は5月21〜22日にインターネットで実施。同社が運営する弁護士・法律事務所を検索できるポータルサイト「ベンナビ労働問題」において、20歳以上の男女2432人(男性1486人、女性946人)から回答を得た。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.