同商品には、1937年の発売以来、世界中で90億缶以上を販売した米ホーメルフーズ社の「SPAM」を使用。ご飯と具材の量は約160グラムと通常の約1.2倍。SPAMを丸ごと1枚入れているのが特徴だ。
ファミリーマートの広報は「大きなおむすびは若年層から中年層の男性をメインに売れているが、 SPAMむすびは女性の構成比も高い商品」と話し、幅広く売れている。SPAMを使ったおにぎりはハワイや沖縄で親しまれているが、南国リゾートを思わせる商品イメージが、女性からの人気につながっているようだ。
ファミリーマートは2023年7月に「大きなおむすび」シリーズを発売。ご飯と具材の量は、約180グラムと通常の約1.5倍ある。ツナと昆布など、複数の具材を楽しめるのが売りのシリーズだ。その他、ご飯とおかずが一体になったような「サンドおむすび」や「具だくさん!おむすび」というシリーズもあり、かなりラインアップが充実している。
ファミリーマートがこうしたラインアップを強化する背景には、消費者におけるコスト意識の高まりがある。広報は次のように話す。
「サイズの大きなおにぎりの販売構成比は、おにぎり全体の1割くらい。最近の物価高などの影響から、手ごろな価格で食べ応えのある商品の需要が伸長している。利用者にとって、付加価値が分かりやすい点が強みだ」
200〜300円台で高価格帯といえる商品群だが、他のおにぎりや総菜、レジカウンター周りのホットスナック類と一緒に購入するケースが多いという。
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