コンビニおにぎりに「巨大化」トレンド たこ焼き、つけ麺風の変わりダネの登場も納得の背景長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/5 ページ)

» 2024年07月06日 05時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

「具!おにぎり」を強化するローソン

 ローソンでは、以前から大きなおにぎりを地域限定ではなく、一般的な商品として販売してきた。タイパに注目が集まる昨今の風潮を背景に、直近ではラインアップの強化を図っている。例えばもともとあった「具!おにぎり」シリーズから、4月に「具!おにぎり まるで明太のり弁」(322円)を発売した。のり弁のおかずである、白身フライとタルタルソース、玉子焼にちくわの磯辺揚げ、明太子を加え、おにぎりにしては「攻めた」商品だ。のり弁がワンハンドで、いつでもどこでもすぐに食べられる手軽さから、SNSで話題になった。

ローソン、具おにぎり まるで明太のり弁(出所:ローソン公式Webサイト)

 6月25日には「具!おにぎり まるで鶏めし重」(322円)を発売。だし醤油味のごはんに、鶏つくねとローストチキン、玉子焼、チキンステーキといった鶏づくしの贅沢感がある商品である。

 同じシリーズでは、「具!おにぎり ポーク玉子 シーチキンマヨネーズ」(289円)が2022年11月より販売されている。具材は、ポークランチョン、玉子焼、シーチキンマヨネーズだ。沖縄風の商品で、食べ応えがある。

 他にも、振るだけでドレッシングと具材が混じり、肉、野菜も取れるパスタサラダや、ながら食べがしやすくぜいたくな気分も感じられるスティック状のケーキ、30種類以上の栄養素が入ったベーカリーなどが、タイパを意識した商品群となっている。

 一方、コスパに振った企画もある。6月には49周年を記念して、値段そのままで47%増量した、「盛りすぎチャレンジ」をおにぎり、チーズケーキ、サンドイッチ、カレーパンなどで実施。

 おにぎりでは、「和風シーチキンマヨネーズ」(149円)、「チャーシューマヨネーズ」(160円)が販売された。

 同じような外観の商品に見えても、ローソンではコスパというより、タイパを根底に商品開発しており、競合他社と設計の思想が異なる。今後の商品展開で、互いに全く違ったものになっていく可能性があり楽しみだ。

ローソン、具おにぎり まるで鶏めし重
ローソン、大きなおにぎり

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