セブン-イレブンでは「大きめサイズのおにぎりに対する要望が多様化しており、ご飯の量だけでなく、具材もたっぷり食べたいという潜在ニーズに対応できるよう、設備を進化させている」(セブン&アイ・ホールディングス 広報)として、理想的な大きなおにぎりの在り方を探っている状況だ。中でも具材に特化した「新しい形態のおむすび」(同前)を鋭意開発中とのこと。
その一環か、首都圏の一部エリアで「弁当おむすび」と称した大きなおにぎりのテスト販売を始めている。若年層を狙った「ご飯の量」と「具材」を楽しむものに加え、高級な具材で訴求するものの双方を狙っている。
具体的には、現状「弁当おむすび 幕の内」「弁当おむすび チキン南蛮&豚生姜焼肉」(いずれも270円)をテスト販売している。前者は幕の内弁当をイメージし、つくねや焼き鯖、出汁巻き玉子ときんぴらごぼう、梅干しが入っている。重量は200グラムほどある。
チキン南蛮&豚生姜焼肉は、唐揚げを甘酢で味付けしたチキン南蛮と豚生姜焼、タルタルソースに焼きそばと、こちらも具だくさん。おにぎり1個で二度も三度もおいしい、ジャンクなぜいたくさを追求した。4月には「弁当おむすび のり弁」(同)という商品も販売していた。文字通りのり弁当をイメージし、白身フライ、明太子、磯辺揚げ、タルタルソースが具材だ。
その他にはオーソドックスなものとして「大きなおむすび 和風ツナマヨネーズ」(205円)を、かなり広い地域で取り扱っている。さらに山口・広島・島根の3県で販売している「山賊むすび」(340円)のように、地域ですでに好まれている特別なおにぎりを商品化したケースもある。
大きなおにぎり系商品の購入層は年齢を問わず男性が中心で、セブン&アイの広報によれば、やはりカップデリや他の総菜との組み合わせも見受けられるという。間食というよりもご飯としての利用が多いのは、他のコンビニと同様である。
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