コフレは初年度の販売目標として合計で46万冊を掲げている。現状の販売数は非公開だが、順調に推移しているようだ。一方で、さらに売り上げを伸ばしていくには、新たな形状やデザインの展開が求められるとのこと。
「手帳などのデコレーションは作業そのものを楽しむだけでなく、あとからページを見返す楽しみもあると思います。一方、どのページも似たような印象になりがちな悩みも。各ページに違いがありメリハリが生まれると、見返すのがより楽しくなるので、新しくて目を引くような形状・デザインを製作する必要があると考えています」
さらに、目新しい利用シーンを提案していく重要性も感じていると戸上氏は付け加えた。
「これまでに手帳やラッピング、スマホケースのデコレーション事例などをご紹介してきましたが、引き続き利用者の方が求めている日常が楽しくなるような利用シーンを模索していきます」
昨今の文房具のトレンドとして、学生だけでなく大人をターゲットにした価格帯やデザインの商品が増えているという。高価格であっても使っていてモチベーションが上がるような商品が売れる傾向もあり、「一種の推し活のような感覚で文房具を楽しむ人が増えているのかもしれない」と戸上氏は見解を述べた。
ブランド設立から7年が経過したヒトトキでは、「ネイルシール」や「レジャーシート」など、文房具の枠を超えた商品も展開して人気を得ているという。気に入った柄のアイテムを一連でそろえる利用者もいるとか。
ヒトトキでは暮らしを楽しくするコンセプトはそのままに、さらなるアイテムの拡大をしていく方針だ。
これからの時代、文房具でヒットを生むには、思わず“推したくなる”ような一工夫が欠かせないのかもしれない。
サクラクレパスの「こまごまファイル」が“想定外”のヒット、なぜ?
なぜSuicaのペンギンは愛されるのか ペンギンの顔をした「ベレー帽」が“激アツ”の理由
コクヨのIoT文具「しゅくだいやる気ペン」、1万台以上売れた秘密
「箱型の授乳室」が600台を超えた 利用者データから分かってきたことCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング