キングジムが展開する文房具ブランド「ヒトトキ」は、暮らしの中の“ひととき”が楽しくなる文房具をテーマに、2017年に誕生した。
あらかじめ切れているコンパクトなマスキングテープ「KITTA(キッタ)」シリーズや手帳のように使えるノート「HITOTOKI NOTE(ヒトトキ ノート)」シリーズなど、いくつも人気商品が誕生している。
「ヒトトキは手帳やラッピングのデコレーションを好み、かつ自身が制作したものをSNSで発信しているような方をターゲットに商品を製作しています。20〜50代ぐらいまでの幅広い層の女性に支持をいただいています」
そうした層へ向けた新商品として、世間のトレンドや優れたデザイン性を文房具に落とし込みたいと企画したのがコフレだった。
「海外コスメ、特に韓国コスメはトレンド感のあるかわいさや、パッケージまで統一された世界観などが魅力だと感じ、その雰囲気をそのままシールで再現できないかと考えました」
コスメを楽しむ感覚で、自分らしく自由な彩りで手帳などのデコレーションを楽しめるシールを作ろうと企画がスタート。動物やハートといった人気モチーフをあえて外し、丸や四角、三角といった形状にするなど、「極限までコスメパレットに近づける」ことを意識したそうだ。
シールのデザインは、絵の具を使った抽象画を得意とするアーティスト「smanim」(スマニム)氏の作品に加え、単色や箔押しタイプなども盛り込み、1つのパレットで華やかなデコレーションができる組み合わせを選んでいる。
「製作過程において最も苦労したのが、デザインの組み合わせです。スマニムさんの原画は約300枚あり、それ以外のデザインも膨大にある中で、全体のバランスが整うよう慎重に選んでいきました。実際に手帳などに貼ってみて、仕上がりの印象を見ながら微調整しました」
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