ただいまの気温は31.5度――。
サントリーホールディングス傘下の清涼飲料事業子会社、サントリー食品インターナショナル(東京都港区、以下サントリーBF)は7月18日、東京・八王子市で熱中症啓発イベントを開始した。子どもの身長で計測した気温を「子ども気温」と称して大人に体感させる内容だ。現地ではサントリーの飲料商品「GREEN DA・KA・RA」「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」を無料配布し、親子向けにブランドイメージの浸透を図る狙い。
八王子市は、2023年にその年で全国初となる39度を観測するなど、国内でも気温が上昇しやすいエリアの1つ。また、2020年に0〜15歳における転入超過数が都内で1位となり、それ以降も継続して2位となるなど、子どもの転入数が多い市でもある。こうした事情でさまざまな熱中症予防の啓発活動を行っていることから、八王子市を開催地に選定、同市の協力を得て実施した。
サントリーとウェザーマップ(東京都港区)が2023年に行った共同検証実験で、地面の照り返しの影響差などにより、子どもの身長の高さで計測した気温が、大人と比較して「+7度」程度になることを確認した。大人よりも背が低い子どもは熱中症の危険性が高まるといえる。
この検証実験に基づき、ウェザーマップが2023年7〜9月までの期間における子どもの高さでの猛暑日(最高気温35度以上の日)を算出したところ、通常の猛暑日は計22日あったのに対して、子どもの高さでの猛暑日は計56日に上ったという。
サントリーBFはこうした子ども特有の暑熱環境を「こども気温」と称し、熱中症対策啓発活動を2023年から展開している。啓発活動を通してファミリー層を中心にブランドの認知度を高める狙いだ。
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