2022年6月に「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」が改正され、2025年卒採用から「長期休暇中に実施」「開催日数5日以上」など、一定の条件を満たせば、インターンシップで得た学生の情報を、企業が採用活動に利用できるようになった。
インターンシップに対する注目が年々高まる中、企業は大学インターンにどのようなスキルを求めているのか。マーケティングDX事業などを手掛けるSTILE(東京都新宿区)が、全国の社会人を対象に調査した。
インターンについて「参加した方がいい」と回答した社会人は72.1%を占めた。「参加する必要はない」とした人は27.9%と3割に満たず、多くの社会人が大学生のインターン参加を推奨していることが分かった。
具体的にどのようなスキルをインターン生に求めているのか。最も多い回答は「コミュニケーション能力」で68.3%。次に「論理的思考力」(42.1%)、「文章作成能力」(27.5%)と続いた。大学で学ぶ専門的な知識・スキルではなく、コミュニケーション能力や論理的思考力といった「社会人基礎力」ともいえるスキルが重視されていることが分かった。
インターンで大学生に学んでほしいことは「チームワーク」が最も多く47.8%。「課題発見・解決能力」(40.0%)、「ビジネスにおけるコミュニケーション」(36.2%)と続き、座学だけでは身に付きにくいスキルが上位となった。
インターンで気を付けてほしいことについて、最も多い回答は「時間を守ること」で58.7%に上った。続いて「報連相を徹底すること」(46.2%)、「言葉遣いに気を付けること」(42.9%)となった。
企業はどのような大学生を求めているのか。「当社の事業や業界に興味・関心があり、積極的に学ぼうとする学生」が最も多く41.2%。その他「チームワークを大切にし、周囲と協力しながら業務を進められる協調性のある学生」(38.3%)、「自ら課題を見つけ、解決策を考え、実行に移せる主体性のある学生」(29.5%)が上位となった。
調査は、2024年7月にインターネットで実施。全国30〜50代の社会人を対象とした。有効回答数は240人。
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