マーケティングデータの活用は、ビジネスを成功させる上で欠かせない要素の一つだ。
現状、企業はマーケティングデータの活用においてどのような課題を抱えているのか。デジタルマーケティング支援を手掛けるアタラ(横浜市)が調査を実施した。
データ活用・管理に取り組む際の課題について、1位は「マーケティング全体の戦略立案」となり、29.3%だった。2位は「データ活用全体の戦略立案」(28.8%)、3位は「担当する人材の不足」(27.7%)となった。
マーケティングの成果向上において、データマネジメントは「非常に重要」とした人は36.1%に上った。「やや重要」とした49.0%と合わせると、9割近い人がデータマネジメントは重要だと考えていることが分かった。
現在のマーケティングデータの管理・活用ステージについて、最も多い回答は「個別にデータが散在し、まったく連携できていない」となり、29.7%に上った。「部分的なデータの連携は行われているが、多くのデータはまだ連携ができていない」(29.5%)、「多くのデータがデータ基盤に集約されているが、利用までは至っていない」(16.1%)と続いた。
約3割の企業において、データ連携がまったくできていない状況が明らかに。また、データを利用する段階まで進んでいる企業は、合わせて2割程度にとどまる結果となった。
企業はどのようなマーケティングデータを保有しているのか。最も多い回答は「Webサイトからのお問い合わせデータ」となり、29.9%。その他「SNSの接触データやフォロワーに関するデータ」(27.7%)、「ECや予約などのWebサイト上での制約データ」(25.5%)といった、インターネット上で得られるデータが上位を占めた。
マーケティングデータ活用で期待したい効果は「Webサイトのコンテンツ強化(コンテンツマーケティング)」が最多回答となり30.8%に上った。以降は「インサイドセールス、カスタマーサクセス業務の精度改善・自動化」(28.3%)、「オンラインとオフラインの連携(OMO、店舗DXなど)」(25.4%)となった。
使用しているマーケティングツールについては、特定の企業や顧客をターゲットにしたマーケティングツールである「ABM(Account-Based Marketing)ツール」が最も多く29.9%。次いで、データ分析と可視化を行う「BIツール(Business Intelligence)」(27.7%)、顧客データを統合・管理するプラットフォームである「CDP(Customer Data Platform)」(22.3%)が続いた。
調査は6月4〜6日にインターネットで実施。企業のマーケティング担当757人から回答を得た。
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