日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
ローソンは7月30日、化粧品ブランド「&nd by rom&nd(アンド バイ ロムアンド)」から限定商品を発売した。同ブランドは、若年女性に人気の韓国コスメブランド「rom&nd(ロムアンド)」との共同開発により誕生した。2023年3月末に発売したところ、3日で2カ月分の想定売上数となる30万個を販売。約7カ月で200万個を突破し、同社の新しい看板商品となった。
今回発売した限定商品は、ソウルの若者に人気のイラストレーター「INAPSQUARE(イナピスクエア)」 とコラボした。アイパレット(いずれも1350円)とリップティント(820円)の4商品を展開する。また、今年3月から取り扱いを開始したVT COSMETICSから、「リードルS」「シートマスク」「クリーム」がセットになったオールインワン商品を数量限定で販売している。
同社は、&nd by rom&ndの限定商品として2023年11月に「冬のホリデーシーズン向けリップティント」、今年1月に「バレンタインシーズン向けリップティント」を発売。中でもバレンタインシーズン向けリップティントは好評を博し、発売後1週間における&nd by rom&nd全品の販売個数は前週比300%超と伸長した。
ローソンが韓国コスメを発売した背景には、「若年層の来店」を促したい狙いがある。コンビニの主な顧客層は30〜50代で、若年層の取り込みが課題だった。そこで若年層に人気の韓国コスメに着目したという。
商品開発では「サイズ感」「価格」「発色」「パッケージ」の4点にこだわった。気軽に試しやすく小さなカバンにも入るミニサイズにして価格帯を抑え、一部の商品を除いて1000円以下に設定している。
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