セルフ式ガソリンスタンドでの給油シーンを思い出してみてほしい。車の給油口にノズルを差し込み、レバーを握ると給油が始まる――。
この時、多くの利用者が「自動的に給油が始まる」と考えているのではないか。しかし実際には、スタッフがモニターや目視で安全を確認し、手動で給油許可の操作をしている。
こうした給油における監視業務の負担を減らすために、AIを活用する取り組みが始まりつつある。コスモ石油マーケティングと、生体認証サービスのELEMENTS(東京都中央区)は、AIが自動的に給油許可を出す監視システム「AiQ PERMISSION」(アイキューパーミッション)を共同開発した。コスモ石油グループの全国のセルフ式ガソリンスタンドへの導入を進めている。
ガソリンスタンド(サービスステーション、SS)の風景は、これからAIでどう変わっていくのか。
AiQ PERMISSIONでは、AIがSSに設置したカメラの映像を解析し、安全を確認できれば給油を許可する。危険な状況や不適切な行為を検知した場合はアラートを出し、スタッフが最終的な判断をするといった仕組みだ。
アラートの対象となるのは、火気の存在、ポリタンクや携行缶への給油といったイレギュラーな行為、複数人での給油、ノズルが安全に挿入されていない――などのケースだ。
開発の経緯をたどると、石油業界が直面する課題が浮かんでくる。
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