実はあまり知られていないが、カフェや喫茶店で「コーヒーの味」を重視している客というのは、思ったほど多くない、というなんとも「ほろ苦い現実」があるのだ。
十六銀行グループのシンクタンク・十六総合研究所(岐阜市)が2023年10月、中部地方(愛知県と岐阜県)の840人および全国420人の計1260人に聞いた「喫茶店・カフェの利用に関する消費意識調査」を公表した。
その中で「利用目的」について質問している。喫茶店・カフェに行くんだから当然おいしいコーヒーを飲むのが目的だろうと思うかもしれないが、回答者のうち喫茶店・カフェへ「よく行く」とした人に利用目的を尋ねたところ、「おいしいコーヒー等を飲む」と答えたのは全国調査でわずか11.5%。岐阜県と愛知県はもっと低くて、それぞれ7.5%と6.6%という結果に。
つまり、コーヒー目的でカフェや喫茶店に来ている客というのは、実は10人中1人程度かそれ以下の少数派だったというわけだ。
では「利用目的」として全国で最も多いのは何かというと、「休憩・リフレッシュ」(23.0%)。次いで「食事・軽食をとる(モーニングを除く)」(18.2%)、「会話を楽しむ」(16.4%)と続く。
カンの良い方はお気付きだろうが、愛知県と岐阜県に関してはここに「モーニングサービス」が加わるので、「おいしいコーヒー等を飲む」が全国よりもワンランクダウンになってしまうというわけだ。
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