ローソン、「ジャイアントコロッケ」が好調 背景に生活防衛意識の高まり 意外な購買層とは?(3/3 ページ)

» 2024年08月14日 05時00分 公開
[昆清徳ITmedia]
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食べ飽きない工夫

 20〜30代男性という購入層を考えると、よりガツンとした味わいが支持されやすい。しかし、ジャイアントコロッケはサイズが大きいので、食べている途中で飽きないように工夫する必要がある。そこで、味付けを濃くしすぎない一方で、風味はしっかりと伝わるような設計にしている。石塚氏は「コロッケはおかずとしては脇役です。しかし、主役を引き立てつつも、存在感は残すようにしています」と説明する。

 コロッケは「国民食」ともいわれているので、味の好みが細分化していると石塚氏は分析。現在は、意識的に20〜30代が好むような味にしている。

 石塚氏は大きいシリーズの今後の展開について、「フライドチキン、チキンカツ、ハムカツなどをラインアップに加えることも検討している」と語った。

通常のLチキレッド(上)と、大きいシリーズのLLチキレッド、こちらもボリューム感がある(編集部撮影、以下同)

 ローソンでは、消費者の生活防衛意識が高まっていることから、ボリュームがある一方で、価格が手ごろな商品が売れている。例えば、2023年4月に発売したプライベートブランド(PB)の大盛りカップ麺は大ヒット商品に育っており、日清「カップヌードル」などのナショナルブランド(NB)を含めたカップ麺カテゴリーで売り上げ1位を記録したこともある(出所:ローソン、198円「大盛りカップ麺」が大ヒット “コンビニでは売れない”の思い込み打破 開発背景は?)。

 「安くてお腹いっぱいになりたい」というニーズをとらえたジャイアントコロッケはどこまで売り上げを伸ばせるか。

大ヒットの大盛りカップ麺
大盛りカップ麺の中身
大盛りカップ麺のシリーズ
大盛りカップ麺のシリーズ(現在は販売していない)
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