20〜30代男性という購入層を考えると、よりガツンとした味わいが支持されやすい。しかし、ジャイアントコロッケはサイズが大きいので、食べている途中で飽きないように工夫する必要がある。そこで、味付けを濃くしすぎない一方で、風味はしっかりと伝わるような設計にしている。石塚氏は「コロッケはおかずとしては脇役です。しかし、主役を引き立てつつも、存在感は残すようにしています」と説明する。
コロッケは「国民食」ともいわれているので、味の好みが細分化していると石塚氏は分析。現在は、意識的に20〜30代が好むような味にしている。
石塚氏は大きいシリーズの今後の展開について、「フライドチキン、チキンカツ、ハムカツなどをラインアップに加えることも検討している」と語った。
ローソンでは、消費者の生活防衛意識が高まっていることから、ボリュームがある一方で、価格が手ごろな商品が売れている。例えば、2023年4月に発売したプライベートブランド(PB)の大盛りカップ麺は大ヒット商品に育っており、日清「カップヌードル」などのナショナルブランド(NB)を含めたカップ麺カテゴリーで売り上げ1位を記録したこともある(出所:ローソン、198円「大盛りカップ麺」が大ヒット “コンビニでは売れない”の思い込み打破 開発背景は?)。
「安くてお腹いっぱいになりたい」というニーズをとらえたジャイアントコロッケはどこまで売り上げを伸ばせるか。
ローソン、198円「大盛りカップ麺」が大ヒット “コンビニでは売れない”の思い込み打破 開発背景は?
生活防衛意識が高まり、セブンの149円「パン」が好調 背景に経済性を求める声Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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