政府の支援もあり、リスキリングを推進する企業が増えている。しかし、支援策を拡充しても一筋縄ではいかないようだ。
企業内のリスキリング推進担当者の4割以上が、リスキリング推進が困難だと感じる点として「従業員の時間確保が難しい」(41.7%)、「費用が高い」(41.0%)を挙げている。Webマーケティングスクール「デジプロ」を運営するHagakure(東京都渋谷区)の調査で明らかになった。
リスキリング導入にあたり企業が最も注力している分野の1位は「デジタルマーケティング」(43.0%)だった。2位は「AI(人工知能)技術」(41.0%)、3位に「データ分析」(38.3%)、4位「DX推進」(31.3%)と続き、多くの企業がテクノロジーの活用を目指している背景が読み取れる。
勤め先企業でのリスキリングの年間予算額は、最多の「不明」(22.7%)を除き1位は「予算を取っていない」(15.3%)だった。
予算を確保している企業の中で最多は「100万〜300万円」(14.3%)。「500万〜1000万円」(11.3%)や「300万〜500万円」(10.7%)といった回答も目立った。将来的にリスキリングへの投資を増やす予定はあるかという問いには半数以上が「ある」(53.6%)と回答しており、投資意向の高さがうかがえる。
リスキリングの取り組みを成功させるために重要だと思う要素については、半数超が「従業員の参加と意欲」(54.3%)と回答。取り組む時間や費用に加え、本人の意欲がリスキリング推進の障壁となっていることが分かる。
調査はインターネットで、リスキリング推進を担当する20〜50代の男女300人を対象に実施した。調査日は7月4日。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング