「キャリア自律」とは、働く人々が自らキャリア構築に取り組むことを指す。多くの企業が社員にキャリア自律を求めているが、キャリア構築に積極的な若手を増やすために企業はどうすべきか。プロティアン・キャリア協会 (東京都新宿区)が「キャリア自律意識調査」を実施した。
組織と個人が良好な関係を築き、持続的に成長する上で、どのようなポジションの社員が重要な役割を果たすのか。42.1%が「経営層」、32.8%が「管理職」と回答した。また、キャリア自律に関する制度や研修を知る手段については「人事部門の案内」が最も多かった。キャリア自律の実現と組織の持続的成長には、経営層や管理職と、人事部門との連携が必要と考えられる。
キャリア自律に取り組む人が増えることは、組織の生産性向上に寄与すると思う人は、合わせて95%を占めた。
中でも、特にキャリア自律への関心が高まっているのはどの世代であると考えられるのか。最も多かったのは「30代」の35.0%で、2位は20代の「28.0%」だった。
キャリア自律に関する制度で効果的だと感じるものについては、「オンライン学習や手挙げ式トレーニングなど、必要な時に知識やスキルを学べる機会や仕組み」「自律型キャリア開発研修」が上位となった。
一方で、実際に活用されている制度は「上司との1on1」の方が多く、実際の活用状況と効果を感じる度合いにギャップがあることが分かった。同社は「『キャリア自律を促す施策=キャリア面談』というイメージが影響している可能性がある」と推察している。
調査は7月22日〜8月9日にインターネットで実施。同社の実施するイベント応募者254人から回答を得た。
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