米OpenAIの対話型AI「ChatGPT」が2022年に公開されて以来、生成AIはビジネスの形に大きな変化をもたらしつつある。こうした中、企業はAI開発や活用において、どのような課題を持っているのか。SB C&Sが調査した。
ChatGPTの導入状況について「自社用にカスタマイズしたChatGPTを導入済み・導入検討中」と回答したのは23.3%だった。また「一般・共用のChatGPTを導入済み・導入検討中」は20.1%、「自社専用ChatGPT基盤を導入済み・導入検討中」は17.1%となり、合わせて6割以上の企業で、ChatGPTを導入済み、または導入検討中であることが分かった。
AIの開発リソースについては「クラウドメイン」での利用が45.3%と、半数近くに迫った。その他「クラウドとオンプレ(オンプレミス)の併用」は8.1%、「オンプレメイン」は6.8%となり、クラウドを活用した開発が主流であることがうかがえる結果となった。
AI開発の課題については「AIの費用対効果の想定が難しい」が最も多く、24.7%に上った。次に「AI関連を担う能力のある人材が社内で育成できていない」が20.8%、「AI関連を実現する上で社員のITリテラシーが不十分である」が17.6%で続き、合わせて4割近くが人材育成に課題があると感じていることが分かった。
生成AIの自社開発・活用において、利用したいと思う支援やサービスについては「導入時の技術的サポート・支援」があることを挙げる人が最も多く18.8%に上った。次に「活用策から導入までのトータルコンサルティング」(15.4%)、「活用や創出のための人材育成」(10.5%)と続いた。
調査は1月16日〜3月16日に実施。企業の情報システム担当者・エンジニア161人・ビジネスパーソン178人から回答を得た。
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