やっぱりジムニーなのか? キャンプブームが終わっても支持されるクルマ高根英幸 「クルマのミライ」(2/5 ページ)

» 2024年09月06日 06時00分 公開
[高根英幸ITmedia]

クルマとアウトドアは親和性が高い

 クルマは日常の自由な移動を実現してくれるものだが、さらに連休や週末となれば非日常を楽しむための重要な道具になる。

 アウトドアを楽しもうとする時、本格的なクロスカントリー4輪駆動車(クロカン4WD)や大型SUVで乗り込んでムードを楽しむのも大事だが、便利さや快適さ、コストパフォーマンスを重視する人も多い。

ラゲッジルームとキャビンが一体となっているクルマであれば、後席を折り畳むことで車中泊を実現できる。こうした楽しみ方も一般ユーザーの間で広がっている

 トヨタのシエンタが売れているのは、程よいボディサイズによる取り回しの良さと高い実用性、燃費性能と手頃な価格で非常にバランスが取れているからだ。

 乗用車の登録台数ではカローラ、ヤリスに次いで3位の人気を誇っているが、カローラやヤリスが複数のボディバリエーションをまとめて集計しているのに対して、シエンタは単一ボディで上位2モデルに匹敵する人気を誇っている。実質的には1位と言えるほどの人気車種なのである。

 現時点では納車待ちはほぼ解消されており、オプション次第ではあるものの、2カ月前後で新車が手に入る。一方、登録済みの未使用車も新車と変わらぬ価格で販売されている。

 ハイブリッド車だけでなくガソリン車も人気で、2年落ちで走行距離も進んだものであっても、値落ちが少ない。しばらくこの人気ぶりは続きそうであるから、ここで取り上げる必要もないのでは、と思うほどだ。

トヨタ・シエンタは現行モデルが2年前に発売されて以降、高い人気を維持。価格の安さ、デザインの良さ、実用性の高さに燃費の良さと、現代のファミリーカーとしてバランスの良さでウケている

 使い勝手のいいコンパクトカーはファミリー層に大人気だが、アウトドアでも活躍できるだけの収容力や4WDモデルの走破性(と言っても生活四駆のレベルだが)も誇っている。

 今後、日本版ライドシェアの制度が見直されて、個人ユーザーが副業で収入が得られそうな環境が整えば、こうした電動スライドドアのコンパクトカーの需要がまた一段高まることになりそうだ。

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