歌い手が目の前にいる? 蓄音機のような「ホーンスピーカー」が登場、特徴は?プロダクトInsights(1/3 ページ)

» 2024年09月21日 09時00分 公開
[熊谷ショウコITmedia]

プロダクトInsights

日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。

 生活関連用品を製造販売するドウシシャ(大阪市)は、蓄音機のようなホーンスピーカーを搭載した「ORION Bluetooth搭載CDホーンスピーカー SMS4BT」を発売した。公式オンラインストアでの価格は5万4780円。

「ORION Bluetooth搭載CDホーンスピーカー SMS4BT」(出典:プレスリリース、以下同)

 同製品は、CDプレーヤー機能付きのBluetooth対応スピーカー。指向性の強い金属製のホーンスピーカーを採用している点が特徴だ。

 こだわりの強い音響開発担当者が「深夜にグラス片手に日課の音楽を聴くときに、自宅にあるステレオシステムでは歌声が明瞭になるほどの音量で聴くことができない。イヤフォンではなく、スピーカーから出てくる歌声を聴きたいのに、一般的なスピーカーでは音量を上げないと、ボーカルの音が明瞭に聞き取りにくい」といった悩みを抱えていたという。この悩みを解消できないかと考え、開発がスタートした。

 音を広い範囲に届ける一般的な円形のスピーカーではなく、指向性が強くボーカルの周波数帯域に適したホーンスピーカーを採用することで、小さな音量でもしっかりと歌声が聞こえる本製品を企画した。

ホーンスピーカーの特徴
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