「1冊でも倒れないブックスタンド」10万台突破 開発のきっかけは? 小さな小さなイライラ(1/4 ページ)

» 2024年10月20日 05時00分 公開

 デスクや本棚で、本を立てようとすると倒れてしまう――。そんな小さなイライラを解消する商品がある。リヒトラブ(大阪市)が2022年10月に発売した「1冊でも倒れないブックスタンド」だ。2024年6月にはシリーズ全体の販売数が10万台を突破するなど評判を呼んでいるが、どんな商品なのか。

photo シリーズ販売台数10万台を突破した「1冊でも倒れないブックスタンド」(画像はリヒトラブ提供。以下同)

 本製品の特徴は、その名の通り「本1冊でも倒れない」ことだ。本体に並ぶ「ストッパー」と呼ばれる三角形のパーツが、それを可能にしている。本を差し込むと、本の厚み分だけストッパーが上がる。両脇のストッパーは斜めにせり出したままのため、それが支えとなり1冊だけでも安定して立つ仕組みだ。

 複数冊を並べて1冊だけ抜き取っても、抜いた部分のストッパーのみが自動で下がることから、残りの本が倒れる心配もない。

photo 本体に並ぶ「ストッパー」がポイント
photo 複数冊の中から抜き取ると、その部分のストッパーのみ自動で下がる

 リヒトラブのマーケティング担当の中村あおいさんは「これまでにも、『1冊でも倒れない』というコンセプトの商品は市場に存在していたが、ストッパー構造を採用した商品は他にない」と、その独自性を強調する。

photo ノートやメモ帳などの薄いものも倒れない
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