ファミリーマートは、物価高に対してはコスパを意識した施策を打ち出す。クリスマスケーキはさまざまなニーズに対応するため、2000〜4000円台まで幅広い価格帯を用意した。対象のケーキ5品を12月1日までに予約すれば、最大500円相当が割引になるキャンペーンも実施する。
対象のチキンやオードブルは12月1日までにWeb予約すれば150円引きになる他、1品購入するごとに、対象の2リットル飲料1本の無料引換券も配布する。クリスマス商戦が本格化する12月20〜25日は対象のチキン単品を2個買うごとに30円引きし、お手頃感を訴求する。
平日クリスマスに対しては、タイパを意識した施策を打ち出す。自宅で過ごす人のうち、約6割は「近くの店で総菜やテークアウトを活用する」と回答。橋本氏は「『自分で作れないものを食べたい』『(平日のため)料理や準備するのが面倒』としながらも、クリスマスにおいしいものを食べたい意向が強い」と分析する。
こうしたニーズに対応するため、銀座の人気イタリアンレストラン「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」監修の「サラダオードブル」や、サンドイッチとパリジャンサンドを盛り合わせた「クリスマスパーティーサンド」(いずれも2380円)、12個中2個にはわさびが約3グラム入った「ドキドキ手まり寿司」(1280円)など、パーティーメニューを用意した。橋本氏は「コスパ派、タイパ派などそれぞれの予算や過ごし方に合わせて、商品を組み合わせる『アレンジクリスマス』を提案する」と話す。
物価高かつ平日と、例年に比べて厳しい状況の今年のクリスマス。売り上げに関しては、前年以上を目標としている。コスパ、タイパの両方を提案するファミリーマートのクリスマスは、消費者の支持を得られるか。
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