会議を「全員やる気を失う時間」にしてしまう、3つのありがちな社内ルール「キレイごとナシ」のマネジメント論(3/6 ページ)

» 2024年11月19日 08時00分 公開
[横山信弘ITmedia]

ルールが形骸化すると、真面目な人がばかを見る

 ルールは守られなければならないものだ。しかし守られていないのに野放しにされると、他のルールも守る必要がないと思われてしまう。

 「5分前集合」というルールがあるにもかかわらず、守らない人がいたり、遅刻する人もいたりすると、そのルールを守っている人がばかを見ることになる。

 特に守られにくいのが、準備する資料やシステムの入力の徹底度だ。分かりづらい資料を作ったり、入力すべき項目に入力されていなかったりすると、その確認だけで会議の時間が長引く。

 「この資料は結局、何が言いたいの?」

 「システムに入力してないんだけど、会議が終わったらすぐにやって」

 このようなことをイチイチ会議で確認、指示していると、マジメにやっている人が報われない。

 最後に「罰則の実効性」だ。ルール違反に対して何のペナルティーもないと、ルールは単なる「お願い事」になってしまう。

 交通ルールと交通マナーの違いを考えてみよう。ルールには違反に対する制裁が設けられているが、マナーにはそれがない。組織においても、ルールとマナーを明確に区別しなければならない。

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