会議を「全員やる気を失う時間」にしてしまう、3つのありがちな社内ルール「キレイごとナシ」のマネジメント論(5/6 ページ)

» 2024年11月19日 08時00分 公開
[横山信弘ITmedia]

実効性のあるルール設定、4つのコツ

 最後に、そもそも組織におけるルールとはどういうものか? おそらくルール設定のキホンを教えられたマネジャーは少ないだろうから、ここで4つのコツを紹介していきたい。

 組織運営のためのルールだが、会議で進捗をチェックするときに使える。

  1. 成果のルール
  2. 期限のルール
  3. 役割分担のルール
  4. 状態のルール

 最初の「成果のルール」は、KPIなど具体的な数字で評価できるものだ。このルールは2種類に分けられる。

  • 超えたらOK(超えなければルール違反)
  • 超えなければOK(超えたらルール違反)

 超えたらOKのルールは、例えば「営業の訪問件数」だ。1カ月30件以上の訪問をすることがルールであれば、30件を超えたらOKだ。反対に29件以下ならルール違反である。

 超えなければOKのルールは、例えば「時間外労働」である。1カ月20時間以内の時間外労働がルールなら、20時間以内ならOK。しかし20時間を超えたらルール違反である。

 2つ目は「期限のルール」だ。これは分かりやすい。

 資料提出や業務の完了には必ず期限を設け、それを守ることをルール化する。期限のルールは簡単にチェックでき守りやすい一方で、提出物の質も保証されなければならない。期限は守ったけれど、質の低い成果物ではルール違反だ。

 従ってなかなか成果物の質が上がらない人は、期限前にフィードバックを受けることもルール化する。そうすることで修正する時間的余裕を持たせられるからだ。

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