それでも計画通りに、事業を進めなければいけない。なんとか始めたものの、大きな課題が2つ待っていた。1つは、どういった人が使っているかである。チームの世代カテゴリーを見ると、「社会人」が最も多く53.3%。以下「小学生」が19.0%、「大学生」が14.0%と続く。しかし、ボリュームゾーンである「高校生」は6.3%、「中学生」はわずか4.0%なのだ。
なぜ、中学生と高校生の利用が少ないのか。日本中学校体育連盟(中体連)と全国高等学校体育連盟(高体連)主催の大会では、広告入りのユニフォームは基本NGだからである。もちろん、放課後の練習や非公式の試合などでは着れるものの、中・高体連主催の大会では着用できないので、チームとしても「スポンサー入りはちょっと……」と気分がのらない事情があるようだ。
しかし、会社として何もしないわけにはいかないので、ジャージやパーカーといったチームウェアを展開することに。企業ロゴ入りのユニフォームを買えないとなれば、ジャージはどうか。「あ、それはいいかも。できるだけ安いほうがいいからね」ということで、アウトフィッターでジャージを購入するケースが増えているようだ。
もう1つの課題は、売り上げがサッカーのユニフォームに偏っていること。イオン・シグナ社はバレーボールとバスケットボールも扱っているが、この2つの人気は「まだまだ」といったところ。その要因として「サッカーとは異なり、バレーボールやバスケットボールでは、ユニフォームに企業ロゴを入れる歴史が浅い。そのため、アマチュア選手には馴染みが薄いのかもしれません」(担当者)
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