最近「会食」が何かと話題である。今は忘年会・新年会シーズン。「明日は会食だ……」と憂鬱になっている読者がいるかもしれない。「若者は会食を好まない」という論調もある。
他にも「会食は重要。でも、意味のない会食はなくしていこう」という意識が広がっているような気もする。そもそも、意味のある、成果を出せる会食は一体どんなものなのか。
今回の記事では筆者が実践している「戦略的会食」について解説したい。
戦略的会食を実践するためには、以下の6つのポイントを押さえる必要がある。今回はチェックリストを作成したので、ぜひ会食の成功に役立てていただきたい。
※チェックリストの作成には生成AIを活用
会食は「会って食をご一緒すること」だ。つまり、要素の半分は食事である。会食に対する姿勢としては、圧倒的においしい極上の飲食店をアサインし、相手を唸らせ、感動させることが望ましい。
あなたは会社のCEO(チーフ・イート・オフィサー)になるべきである。実際に私はopenpageというセールステクノロジー領域の代表取締役(CEO)でありながら、CEO(チーフ・イート・オフィサー)でもある。
つまり、会食で絶対に「ウマい」と言わせる店を選ぶ責任が、会食に関わる人にはある。いい飲食店を提案できない人に、いい仕事の提案は務まらない。
準備するべきは、日頃の日常生活で、常においしいお店のランチを探し続けること、新規開拓をし続けることだ。私は新しい街に訪れるたび常にGoogle Mapをチェックし、めぼしい飲食店の写真や評価を見て、必ず新規開拓をしている。見た目が豪華、大盛り、おしゃれ、味付けが濃厚、コスパが良い、分厚い、活気がある……飲食店の良い悪いはさまざまな判断要素がある。さまざまなジャンルや価格帯、開店年数の飲食店を開拓し、意図を持って店を選定できるようにしておきたい。
舌の経験値がたまれば、自信を持っておいしい飲食店を選べる。本当に大事にしたい方と会食をするときに、近所の飲食店を、雑に戦略もなく選んではならない。数多の食事経験をもとに、会食相手の性格や好き嫌いを想定しながら、誰もが喜ぶ飲食店をチョイスする。
よい飲食店を選べば、会話は置いておいてもご飯がおいしいので、それだけで幸福になる。ただでさえ気を遣う会食で、食事の不味さが気になってはならない。日頃の食場(職場)訪問で自身の飲食店の選定眼をアップデートし、チーフ・イート・オフィサーとして絶対の自信を持ち、相手を喜ばれる食事体験を作り込む。会食成功の50%はこの飲食店選定にかかっているといっても過言ではないだろう。
なお、この記事で会食におすすめの飲食店はあえて紹介しない。発信してしまえば会食における「競合優位性」が失われてしまう。本当に会食で使いたい店は社外秘の経営リソースなのだ。
経営資源として会食候補の店舗リストをそろえて、「あなたとの会食はいつも最高に食事がおいしく、選んでもらうのが楽しみだ」と会食相手に思ってもらい、競合との会食よりもマインドシェアを取れるようにしておこう。
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