米Amazon.comは11月3日の米西部ラスベガスでの年次会議で、生成AIを使って動画や画像を作成できる「ノバ」シリーズの新製品を発表した。ライバルの米AdobeやMetaなどに対抗する。
Amazonのアンディ・ジャシーCEOは、開発者たちが「より良い潜在性を求めている。コスト低減を求めている。より細かいチューニングができることを望んでいる」として新製品に自信を示した。
AI部門責任者のロヒト・プラサド氏はインタビューで、新製品は高速化を実現したと強調して「より良いものを提供すれば、顧客はそれを使うようになる」と言及。AIの開発は「依然として非常に初期段階にある」とし、Amazonは主導権を握るチャンスがあると訴えた。
新製品の「ノバ・リール」は、利用者が画像や文章を使って6秒間の動画を作成できる。Amazonは、今後数カ月以内で最大2分間の動画を作ることが可能になると説明した。
また、短い文章で画像を生成できる「ノバ・キャンバス」も開発したと発表。ジャッシー氏は有害なコンテンツ拡散を防ぎ、責任を持って使用されるために電子透かしを入れると強調した。
他にも、文章の処理と分析にかかる時間を短縮できる新製品を披露した。Amazonは近い将来に文章と画像、音声、動画のいずれかを取り込み、生成できるAIモデルを導入予定だ。
ジャシー氏はこの日、音声認識サービス「アレクサ」のAIを活用した最新版を数カ月以内に導入する見通しも表明。ロイターはこれまでに、回答の正確性と迅速性を巡る懸念から製品化が遅れていると報じていた。
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