田舎の普通の定食屋がなぜか混んでいるワケもうけのカラクリ(1/3 ページ)

» 2024年12月19日 08時00分 公開
[菅原由一ITmedia]

この記事は、菅原由一氏の著書『タピオカ屋はどこへいったのか? 商売の始め方と儲け方がわかるビジネスのカラクリ』(KADOKAWA、2024年)に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。なお、文中の内容・肩書などは全て出版当時のものです。

 新規事業というと、大きな需要を掘り起こし、全国展開するビッグビジネスをイメージする人も多いかもしれません。しかし、現実にはそのような事業を生み出せる可能性は大きくありません。むしろ小さな市場に目を向け、安定的な需要を獲得することも成功の道です。

田舎の普通の定食屋。なぜ混んでいるのか?(写真はイメージ)

 それを体現しているのが、地方にある定食店です。

 失礼な言い方ですが、地方の定食店は、これといった特徴がなく、味もサービスも普通の店がほとんどです。都市部のチェーン店のほうが味も店内の雰囲気も良いかもしれません。

 しかし、それでも常連らしき人たちでにぎわっています。重要なのはこの事実です。地方の定食店がにぎわっている理由の一つは、周辺に競合となる店が少ないからです。

 市場動向を見ると、地方は市場が縮小傾向です。人口が減っていますし、若い人を中心に都市部に人が流出していますので、大きな需要の獲得を目指すうえでは条件が悪いといえます。

著者プロフィール:菅原由一(すがわら・ゆういち)

SMG税理士事務所・代表税理士。現在は、東京・名古屋・大阪・三重に拠点を置き、中小企業の財務コンサルタントとして活躍。YouTubeチャンネル『脱・税理士スガワラくん』は登録者数80万人を突破し、TV、専門誌、新聞、各メディアで取り上げられ注目を集めている。

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