OZA SODAの人気が拡大した背景には、楽天市場での支持獲得がある。500ミリリットル24本を1429円、1本約60円で販売し、類似商品の中で「最安値」に挑戦しているという(2024年12月下旬時点)。
「当社では『脱付加価値』を掲げていて、幅広くファンを獲得しやすいベーシックな商品開発をしています。また、卸業者などを全く通さず自社で販売していることもあり、他社製品と比較して低価格で提供しています。これが一番の差別化となっています」(橋本氏)
商品ラインアップは「プレーン」「レモン」「ピンクグレープフルーツ」「ライム」の4種類。販売当初、ライムとピンクグレープフルーツは期間限定商品としていたが、顧客から再販売のニーズが高く定番化にいたった。目指しているのは、脱付加価値の戦略にのっとった「飽きない味わい」だ。
「意識しているのは、“おいしさの中心”です。例えば、レモンなら酸味を強調したり、フレッシュさを際立たせたりする差別化が見られますが、当社はあえて個性を出さずに長く飲んでも飽きない味づくりをしています」(橋本氏)
販売開始は、意図せず巣ごもり需要が急増したコロナ禍だった。炭酸水のニーズ拡大に加え、脱付加価値戦略と「最安値」をアピールした広告露出で一気にシェアを拡大。2021年に楽天市場で水・ソフトドリンクカテゴリーの1位を獲得し、その後4年連続で同カテゴリーの1位を維持している。
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