それでも、あえて攻めたご当地グルメを採用するのは、まだ知られていない料理を知ってもらう機会を提供したいためだと小谷田氏。2025年2月に販売予定の第5弾は、「さらに攻めている」と意気込む。
「第5弾は、栃木県のソウルフードである『しもつかれ』をおにぎりで再現します。鮭の頭や大豆、大根、ニンジンなどを酒粕で煮込んで作る料理で、もともとは2月の初午(はつうま)の日に食べられる行事食でした。一方で、独特な酸味と風味から大きく好き嫌いが分かれ、商品化にはハードルがありました」(ミツハシ 小谷田氏)
ネットで「しもつかれ」と検索してみると、「まずい」というワードが検索欄に並ぶ。栃木では学校給食で提供されるほど親しまれている郷土料理だというが、見た目やニオイへの苦手意識から食わず嫌いの人も少なくないとか。
こうした状況でも、地元住民にも納得してもらえる味を目指して試行錯誤を繰り返した結果、編集者も太鼓判を押す仕上がりに。酒粕の風味が広がり、「しもつかれ」が持つうまみが凝縮された商品が完成したという。
このチャレンジングな商品には、消費者からどのような声が届くのか。両社のコラボおにぎりは2025年4月以降も継続販売が決まっている。
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