なぜ「お弁当向け冷凍食品」からトレイが消えた? 答えは、担当者の“くるくる巻き”にあった味の素冷凍食品の「おべんとPON」(1/4 ページ)

» 2025年01月20日 09時33分 公開
[熊谷ショウコITmedia]

 これまでにない新しいスタイルのお弁当向け冷凍食品として、反響を呼んでいる商品がある。味の素冷凍食品が手掛ける「おべんとPON」シリーズだ(参考価格:279円前後)。

 「時短」や「快適さ」といった消費者のニーズに寄り添った商品で、お弁当向け冷凍食品で一般的とされるトレイを使わずに、スティック形状を採用。冷凍庫内でバラバラにならずに収納でき、廃棄時のゴミの体積は同社のトレイ使用品と比較して約85%縮小しているという。

「おべんとPON」シリーズ。左からつくね、からあげ、とんかつ、メンチカツ、とり天(出典:味の素冷凍食品、以下同)

 2024年8月に全5種類を発売し、2025年2月9日には新商品(肉だんご)の投入を予定。具体的な数字は公開していないが、着実に販売量を伸ばしているという。

 おべんとPONシリーズはどのようにして誕生したのだろうか。開発のきっかけや狙いについて、同社リテール事業部の秋葉司博さんに聞いた。

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