「カゴメトマトジュース」出荷量が過去最高に 背景にヘビーユーザーの増加、なぜ?

» 2025年02月04日 11時19分 公開
[ITmedia]

 カゴメの主力商品である「カゴメトマトジュース」が好調だ。2024年の出荷量は、比較可能な2007年以降で過去最高だった前年の記録を、さらに20%上回ったようだ(ミリリットル換算)。物価高から消費者の節約志向が強まる中、なぜ売り上げを伸ばし続けているのか。

photo 「カゴメトマトジュース」が好調、なぜ?(提供:ゲッティイメージズ)

 どのような世代が購入しているのか。同商品のメインユーザーである「50代以上」が伸びているようだ。これらの世代は「善玉コレステロールを増やす」(トマトに含まれる色素成分「リコピン」の機能)といった、同商品の機能性表示に関心が高いと考えられる。

 購入者の内訳を見ると、SNSなどでトマトやリコピンの美容・健康効果がクローズアップされる機会が増えたことから、20〜30代の比率も高まっているという。

photo 左から200ミリリットル、900ミリリットル、720ミリリットル(出所:ニュースリリース、以下同)

 また、「生鮮野菜の価格高騰」も影響しているのではないかという。加工食品であるトマトジュースは、生の野菜よりも品質や価格が安定している。そのため同社は「生鮮トマトの代わりとして利用された可能性がある」と分析している。

photo 「カゴメトマトジュース」シリーズの商品概要

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