栄養素の中には苦みやエグみを持つものも存在する。1食に必須ミネラルやビタミンを完結させようとすると、味に影響が出てしまう。完全メシには「カップヌードル」など日清食品が扱う他ブランドの名前を冠したものもあるが、味の方向性が若干異なる。しかし、独特の苦みやエグみを抑えながら「カップヌードル」「カレーメシ」らしさを表現するため、通常品と変わらない味に近付けるよう工夫したという。
なお、日清食品では「完全食」や「完全栄養食」という表現は使用していない。しかし、完全メシは日本最適化栄養食協会から「最適化栄養食」の認証を受けている。同協会は、主要な栄養素をバランス良く調整した最適化栄養食を、広く世の中に普及させることを目的として設立した団体だ。
認証マークは、同協会で登録した栄養設計基準を過不足なく満たす製品にのみ付与する。登録商品のラインアップを見ると、現状は大半が完全メシと関連商品だ。
消費者庁の2023年度の検討会では「完全栄養食」という表現が消費者に誤解を与えるといった意見が出された。同庁によれば「完全食、完全栄養食の定義が定まっていない。どういう商品名を付けるのも自由だが、完全な食品でそれだけを食べていれば生きていける、かのような表示はいかがなものか」と、「完全食」「完全栄養食」にも不完全な面があるのではないかと指摘している。完全メシが認証を受けている「最適化栄養食」ならば、不完全な余地があり、あくまで完全ではない意味合いが出ているとしている。
冷凍 完全メシ プレミアムサポート、ジャパねっとたかたと共同開発した、出汁香るかつ丼、月見牛すき焼丼、えびのトマトクリームパスタ、濃厚汁なし担々麺、牛すじミックス玉お好み焼。料理の鉄人・黒木純氏監修(出所:プレスリリース)
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「完全栄養食」BASE BREADは、第二のカロリーメイトになれるのか 成長鈍化の打開策を聞くCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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