日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
すかいらーくグループが運営するガストは2月20日、平日限定の「ガストフィットメニュー」を発売した。30種類から選べる3つのメニュー、ドリンクバー、日替わりスープの5品を、990〜1090円(価格はエリアによって異なる)で提供する。
昨年から長引く物価高により、消費者の節約志向は高まっている。開発担当者の後藤真成氏(マーケティング本部 マーケットインテリジェンスグループ ディレクター)は「これまでと同じ価値を提供しても、売り上げを伸ばすことは難しい。あえて外食へ行く意味、ガストを選ぶ意味を作る必要があった」と説明する。
同社が実施したマーケティング調査によると、「多くのメニューをちょっとずつ食べたい」「食べたいものだけを食べたい」「価格が安い分、追加で好きなものを頼みたい」というニーズがあることが分かった。そこで、リーズナブルな価格設定かつ、幅広いメニューからカスタム可能なガストフィットメニューを開発したという。
“神コスパ”とガストが掲げる新メニューは、消費者の支持を得られるか。
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