ミツカン、「TKG専用」の味ぽん発売 きっかけは「かけて食べるとおいしい」の声

» 2025年03月01日 10時00分 公開
[三好一葉ITmedia]

 ミツカンは2月17日、調味料ブランド「味ぽん」から、卵かけごはん専用の「味ぽんforTKG」をスーパーのマルエツで発売した。ロングセラーブランドから、なぜ「TKG」に特化した商品を売り出したのか。

photo ミツカン、「TKG用の味ぽん」を発売(画像はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

消費者の声に着想

 「味ぽんforTKG」は、柑橘(かんきつ)と鯛だしをブレンドした、卵かけごはん専用の味ぽんだ。ミツカンによれば、X(旧Twitter)上では以前から「味ぽんを卵かけご飯の味付けに使っている」「試してみたら、さっぱりしていておいしい」といった投稿があったといい、こうした消費者の声が着想元となった。

photo 味ぽんforTKG(出所:ニュースリリース、以下同)

 2024年が「味ぽん」の発売から60周年にあたることから、同社は記念企画の1つとして開発を開始。広報担当者は「使い方の幅が広がることで、味ぽんをより身近に日々の生活の中で楽しんで頂きたい」とその意図を話す。「卵かけご飯にかける」という具体的な利用シーンを打ち出すことで、味ぽんの喫食シーンをさらに拡大したい考えだ。

「合う味わい」を開発

 開発にあたって、同社は卵かけご飯に関する情報発信やイベントなどを手掛ける「日本たまごかけごはん研究所」(東京都文京区)と連携。25回の改良を経て開発した。

 ベースには柑橘(かんきつ)と相性のよい鯛だしを選び、「ごちそう感」を打ち出している。また、卵かけご飯に合わせるために、味ぽんよりも酸味を抑えたという。

photo 開発の様子

 2024年10月に、たまごかけごはん研究所が主催する「卵フェスin池袋2024」の会場で提供したところ、アンケートでは「おいしい」の声が90%以上という結果に。「普通に販売してほしい」といった声も相次いだことを受け、商品化を決めたという。

photo 卵フェスin池袋2024での反響
photo 10ミリリットル(小さじ2杯程度)をかけて食べるのがおすすめだという

 内容量は200ミリリットルで、参考小売価格は472円(税抜)。マルエツでの販売は「先行販売」との位置付けで、今後も販路の拡大を図りたい考えだ。

 ドン・キホーテは2024年、しょうゆのタレと卵ソースを1つの容器に合わせた「秒でどこでもTKG!? 卵かけ風ご飯のたれ」を発売。商品を紹介する公式動画がTikTokで1140万回以上再生されるなど、話題となった。卵かけごはんの人気にあやかった「TKGグッズ」に、続く他メーカーは今後も現れるか。

photo 秒でどこでもTKG!? 卵かけ風ご飯のたれ(ドンキ公式Webサイトより引用)

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