「知られざる本社所在地」「手掛けている意外なビジネス」「ロゴマークに込めた真意」「名物社長の経歴」――ビジネスを楽しくする企業トリビアを紹介していく。
英国のスポーツブランド「アドミラル」のロゴと「似ている」とのネット上の指摘をきっかけに、ミツカンがJリーグ2部(J2)所属の「ジュビロ磐田」とのスポンサー契約を締結したとして、そのエピソードに注目が集まっている。そんな老舗企業の英語表記は「mizkan」。なぜ「mitsukan」ではないのか。そこには視認性が関係していた。
社名をアルファベット表記する際、ローマ字の読みを当てはめるケースが一般的だ。同社は公式Webサイトでアルファベット表記について「『tsu』にするとロゴとしては全体が少々長くなり、見た目の特徴が欠けるため」と説明。「『tsu』を『z』に置き換えることで、一目で”形”として認知できるように今のつづりにした」としている。「z」という目を引く文字をほぼ真ん中に置くことでロゴとしての印象を強める狙いや、外国人に覚えてもらいやすい効果もあるという。
同社のロゴは、「mi」と「zkan」の文字のフォントが異なっている点も特徴的だ。同社は「書体を変えることで、買う『身』、『未』来、『魅』力、『味』覚、『水』などミツカングループに関わりの深い、『mi』に意味を持たせた」と解説している。
その他、同社は2004年までカタカナ表記の「ミツカン」を社名にしていたが、新たなる変革と挑戦への強い意志を込め、現在は「mizkan」に変更しているとのことだ。
なお、同社のロゴデザインは創業家の家紋がベースになっている。3本線はお酢の命といわれる「味」「きき(酸っぱさ)」「香り」を表し、下の丸はそれらを「丸くおさめる」という意味が込められているという。
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