「知られざる本社所在地」「手掛けている意外なビジネス」「ロゴマークに込めた真意」「名物社長の経歴」――ビジネスを楽しくする企業トリビアを紹介していく。
ミツカンがJリーグ2部(J2)所属の「ジュビロ磐田」とスポンサー契約を締結した。同クラブのユニホームを手掛ける英国のスポーツブランド「アドミラル」のロゴと似ているというネットユーザーの指摘がきっかけだった。英国ブランドと似ていると指摘された、ミツカンの企業ロゴにはどのような意味があるのか。それには創業一族の家紋が関係していた。
(関連記事:ミツカン、J2「ジュビロ磐田」とスポンサー契約 きっかけはTwitterでの“ある指摘”)
ミツカンは1804年、中野(中埜)又左衛門(なかの・またざえもん)が尾張国半田村(現在の本社がある愛知県半田市)で創業。現在でこそ、酢のイメージが強い同社だが、当初は酒造業としてのスタートだった。
しかし、友人とともに訪れた、江戸視察での寿司との出会いが転機となる。又左衛門は当時、江戸で人気だった寿司に、主に米を原料とする高価な「米酢」が使われていた点に着目。酒粕を原料にした酢を製造すれば、寿司の低価格化を実現できると考えた。
当時、酒造会社が酢を生産することは非常識とされていた。酒桶に酢酸菌が入ることで、酒が全て酢になる恐れがあるためだ。だが、大胆ともいえる又左衛門のチャレンジは見事に成功。江戸での寿司ブームに乗る形で、売り上げを順調に伸ばしていった。その後、明治政府下での文明開化で、庶民の食生活も変化。寿司以外にも酢を使った料理が広がり、需要が高まった。
ソニーの「着るエアコン」“バカ売れ” 猛暑追い風に「想定以上で推移」
「スシロー」はなぜ、“食器舐め”本人の謝罪を拒否したのか 広報に聞いた
「ロッテリア」はどこでしくじったのか 売却に至った3つの理由
「侍ジャパンの決勝、どうなった?」 9回表に離陸、航空会社の機内アナウンスが賞賛されたワケ
ミツカン、J2「ジュビロ磐田」とスポンサー契約 きっかけはTwitterでの“ある指摘”
侍ジャパン人気、食に波及 東京ドームで「高額弁当」“バカ売れ”のワケ
“ヌートバー効果”! 東京・かっぱ橋で「ペッパーミル」爆売れ 「4年前の在庫がやっと売れた」
侍ジャパンの選手が舌鼓 大阪の焼肉店「明月館」、“WBC効果”で来店客増加中
「想定以上の売り上げ」──期間限定47%増量商品、品切れ相次ぐ なぜローソンは値下げを選ばなかったのか
WBC取材の米国人記者、叙々苑弁当を「最高の食事」と絶賛 売れ行きは「まずまず」
加速する局アナの“テレビ離れ” 元TBS国山ハセン氏が選んだ意外な転職先
社用スマホ転売で6億円着服──バンダイナムコはなぜ、社員の不正を防げなかったのか
なぜ鳩? 「イトーヨーカドー」ロゴの謎 「ヨークベニマル」と何が違う?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング