「家事=女性」「管理職=男性」は変わった? 写真が語る10年の変化管理職女性は3倍増(1/2 ページ)

» 2025年03月07日 08時30分 公開
[熊谷ショウコITmedia]

 画像素材サイト「PIXTA」を運営するピクスタ(東京都渋谷区)は、2014年と2024年の売れ筋写真を比較&分析した「家庭・ビジネスにおけるジェンダーギャップの変化」を発表した。

 それによると、男女がともに家事をするイメージ写真の数は4倍に増加したが、「男性のみが家事をするイメージ」は依然として売れ筋上位には入っていないことが分かった。ビジネスについては女性管理職のイメージ画像数が3倍に増加しているが、男性の管理職イメージのほうが女性の2.2倍多く、依然として「管理職=男性」の意識が強い傾向にあった。

2014年と2024年でPIXTAで「家事」イメージで購入された写真素材販売数1〜19位(出典:プレスリリース、以下同)

女性の家事イメージは43%減少するも、男性の家事は「協力」の域

 また、家事イメージで販売数上位100点のうち、男女どちらが被写体となっているかも調査。女性のみが写る画像は2014年が70点だったのに対し、2024年は40点と42.9%減少していた。男女ともに家事をしているイメージ画像は、販売数上位100点のうち2014年は3点だったが、2024年は12点と4倍に増加していた。

 「夫婦共働きも増え『家事は女性のみの仕事ではない』という認識が広まったことで、女性主体の家事イメージは10年前と比べると避けられる傾向にある」(同社)という。

2014年の男女ともに家事をしているイメージ画像
2024年の男女ともに家事をしているイメージ画像

 手元のみ、足元のみのボディーパーツカットで男女の判別がつきづらいものや、掃除用具やキッチンなど人物が写っていない「どちらでもない画像」は、2014年は23点だったのに対し、2024年は48点と約2倍に増加していた。

2024年のほうが服装や色を含めて性別を意識しづらいものが多くなっている

 一方で、男性のみが家事をしているイメージ画像は2014年、2024年のいずれも販売数上位100点の中には含まれていない。

「男性 家事」で検索した時のPIXTAの検索結果画面。家事代行などの業者を除外しても約1万4000件ヒットするが、販売数上位にはランクインしていない
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