ゼブラが販売する「おだやかな色合い」が特徴のラインマーカー「マイルドライナー」シリーズがヒットしている。2009年に国内で発売し、現在は日本だけでなく、世界20カ国以上で展開。シリーズ累計販売本数は4億本を突破している(2025年2月末時点)。
販売比率を見ると国内が約2割、海外が約8割のようだが、なぜ海外でこれほどヒットしているのか。開発の背景やヒットの要因を、同社プロダクト&マーケティング本部 副本部長の平將人さんと水性マーカーチームの島田留依さんに聞いた。
マイルドライナーは、蛍光感を控えめにした優しい色合いが特徴のラインマーカーだ。手帳やノートに彩りを加えたり、イラストを描いたり、さまざまな用途で使える。デジタルコンテンツが主流の現代において、「書くこと」をもっと気軽に楽しんでほしいという思いも込めて開発している。
ラインアップは大きく3種類ある。2025年で発売16年目を迎え、1月に新色が加わった「マイルドライナー」(全40色)、2019年より発売している筆ペンタイプの「マイルドライナーブラッシュ」(全25色)。そして2024年に発売したペンと違う色のインクを直接付けて楽しむ「マイルドライナーのもと」(全9色)だ。
マイルドライナーシリーズは今でこそ国内外でヒットしているが、実はゼブラが手掛ける「おだやかな色合いの蛍光ペン」には、紆余(うよ)曲折の歴史があった。
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