ポッカサッポロフード&ビバレッジ(以下:ポッカサッポロ)が2021年から販売している「北海道コーン茶」が好調だ。希望小売価格は525ミリリットル160円、275ミリリットル135円(いずれも税別)。2024年の販売数量は、前年比194%(函数ベース)を達成しており、同社の茶系飲料の中でも、主に20〜30代女性の支持を集めているという。なぜ売れているのか? ポッカサッポロに背景を聞いた。
コーン茶とは、トウモロコシを焙煎して煮出した飲料のこと。もともとは韓国で古くから親しまれている、“甘香ばしい味わい”が特徴のお茶だ。
同社が初めてコーン茶を発売したのは、2012年のこと。旧ポッカコーポレーションが「やすらぎ気分のコーン茶」という名前で、第2次韓流ブームを受けて企画した商品だった。
ポッカサッポロといえば、缶コーヒーやスープなどを主力とする食品メーカー。コーン茶を企画するに当たっては、既存商品の技術も生かしたという。同社の高井朋子氏(マーケティング本部 ブランドマネジメント部 マネージャー)は「コーンスープの商品開発で培ってきた『コーンのおいしさ』へのこだわりや、コーヒーの焙煎技術を生かして開発しました」と説明する。
原料のコーンを全て北海道産とした「北海道コーン茶」を発売したのは2021年3月のこと。国産素材にこだわった飲料シリーズ「TOCHIとCRAFT」のラインアップに加えた。健康志向の高まりから人気が拡大していた「無糖茶」のカテゴリーを、同シリーズの中で強化する狙いがあった。
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