ハナバイヒンスは全8種23品をそろえ、ヒンスの商品よりも小ぶりで1800円以下の低価格に設計している。色数の多いリップやチークなどは1000円以下だ。低価格での販売はローソンやセブンと同様の戦略だが、「色」や「ラインアップ」ではヒンスの強みを生かした差別化が見られる。
「商品開発は、ヒンスの強みである“色”を意識しました。“かわいい”から“カッコいい”までを網羅したカラーバリエーションで、若年層向けながら大人っぽい『ブラウン系』も。コンビニ化粧品としては、攻めたブラウンだと思います。ヒンスの主力製品である『ハイライト』は、ニュアンスが異なる2色を用意しました」(上村氏)
ハイライトとは、ナチュラルなツヤ感を演出する、目元や頬など顔全体に使える化粧品。ヒンスのハイライトは品切れが出るほどの人気で、ファミマで発売するにあたり、小ぶりで、さらに輝きを強調した仕様にしたという。
「色を使った商品は、ひと塗りでしっかり色づくというより、重ね塗りすることで好みの色に仕上がる設計にしました。透明感もくっきりした色も1つで表現できます」(上村氏)
開発で特に苦労したのは品質であるが、アイシャドウは何度も改善を重ねたそうだ。大粒すぎない適度に存在感のあるラメや、肌への密着度を高めるやわらかい粉質にこだわった。乾燥しがちなティントには、ヒアルロン酸を含むスキンケア成分を配合し、しっとり感を持続させた。
ローソンやセブンでは、韓国コスメに「アイブロウペンシル」や「アイライナー」もラインアップするが、ファミマでは、メディアで同カテゴリーの売れ行きが良いことから含めていない。
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