有限会社金森マーケティング事務所 マーケティングコンサルタント・講師
金沢工業大学KIT虎ノ門大学院、グロービス経営大学院大学の客員准教授を歴任。
2005年より青山学院大学経済学部非常勤講師。
京都みやげの定番「あぶらとり紙」で知られるよーじやグループ(京都市)が、60年ぶりにロゴマークを刷新した。2025年3月26日のプレスリリースや、公式Xの投稿によると、今回の変更は「あぶらとり紙の表紙として親しまれてきた鏡に映る女性のロゴ」を一新し、新たなコーポレートキャラクター「よじこ」を誕生させるという。これがSNS上で大きな賛否を呼び、「よーじやと言えばあの手鏡ロゴだ」「変えてほしくなかった」という声が少なくない。
一方で、よーじや側は今回のロゴ変更やキャラクター導入について、「京都への貢献」を強く意識したリブランディングの一環であると強調する。具体的には、同プレスリリースで次のようなメッセージが述べられている。
「長年使用してきたロゴマークの変更、新たなキャラクターの誕生は大きなチャレンジだが、よーじやは本気で『おみやげの店』から『おなじみの店』へと変化しようとしている。京都への想いを持ち活動していることを知ってほしい」
しかしながら、「強く定着しているブランドロゴを変える」のは得策なのか――今回の決断が、ファンや顧客から「悪手」と見なされる危険性はないのか。本稿ではマーケティング論、とりわけデビット・アーカーの『Building Strong Brands』および、ケビン・レイン・ケラーの『Strategic Brand Management』の理論を用いながら考察していきたい。
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