ロゴ変更はどの企業にとっても大きな賭けであり、過去にも成功事例と失敗事例が存在する。
スターバックスは2011年に、サイレンを囲う「STARBUCKS COFFEE」という文字を外し、サイレンアイコンだけのシンプルなロゴに変えた。
当初は「文字がないと分かりづらい」という声もあったが、長期的には店舗内装やパッケージと連動し、「コーヒー店」から「ライフスタイルブランド」への拡張を象徴する形となった。
シンボル(サイレンのモチーフ)はしっかり継承しつつ、文字を削ることで洗練さを打ち出すことに成功したといえる。
アパレル大手のGAPは、2010年に長年親しまれた青い箱と白文字のロゴから、新しいロゴへ急きょ変更した。
しかし顧客やメディアからの批判が殺到し、約1週間で旧ロゴに戻す事態となった。理由としては「なぜ変えたのか分からない」「安っぽく見える」「GAPらしさがなくなった」など、ブランド連想を大きく毀損してしまったことが挙げられる。
つまり、ロゴ刷新の必然性をしっかり顧客に伝えなかった点が最大の問題であった。
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