コンビニで国内最大手の、セブン-イレブンの例を見てみましょう。
同社は2020年から一部店舗を対象にAIを活用し、発注業務をサポートしています。これにより、発注業務を最大で4割削減しました。
AIを活用した発注業務では、店舗における必要な在庫数の算出を「過去の販売動向」「納品リードタイム」「天候・気温」「曜日」などにより自動で行います。それにより欠品の防止や発注業務の削減効果を得られます。
この過程においては「過去のどのデータを抽出するか」を検討し、見えた傾向をまとめ、未来へのヒントを得なければなりません。加えて、より精度の高いシステムにするためにはサーバーのスペックやデータベースの制限を考慮しつつ、全国の店舗をまかなえるようなチューニングも必要です。
現場では、スタッフがタブレットで商品の陳列や在庫状況を見えるようにする必要もあります。旧来のように、バックヤードにあるPCを一部のスタッフしか扱えないままでは、活用は進みません。
次の表は小売業におけるAI活用の分類例です。
このように各業種や各企業の業務に照らし合わせ、現状業務を代行できるものが何なのか。現状は人手に頼っている業務をAIによって拡張できることは何なのかを見定め、実現に向けたステップを歩んでいく必要があります。
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