モスの「690円バーガー」が1700万食を突破 バーガー戦国時代に”新王者”誕生か1年で1700万食を販売(1/4 ページ)

» 2025年05月05日 06時00分 公開

 モスバーガーの「新とびきりシリーズ」が好調な売れ行きを見せている。物価高で節約志向が強まる中、パティに国産牛を100%使用するなど、「プチ贅沢(ぜいたく)」を楽しみたい消費者ニーズをとらえ、旧シリーズから販売数を約2倍に伸ばした。なぜ、これほどの支持を集めているのか。

photo 発売1年で販売数1700万食を突破したモスの「新とびきりシリーズ」(画像はモスフード提供、以下同)

 新とびきりシリーズは、バンズからはみ出るような大きなパティが特徴だ。定番商品として、北海道産チーズを含むブレンドチーズと和風バーベキューソースを合わせた「新とびきりチーズ〜北海道チーズ〜」(690円)と、「ダブル新とびきりチーズ 〜北海道チーズ〜」(980円)を販売している。

 旧シリーズでは合挽きだったパティを国産牛100%に変更したことで、肉の食感が強く、食べ応えのある商品に。2024年3月の発売から1年で1700万食を販売した。

photo 新とびきりシリーズの好調が売り上げ増に貢献

 モスバーガーでは、2024年4〜12月の全店売上高が前年同期比で104.7%となったほか、客単価(同101.5%)、客数(同101.8%)でも前年を上回っており、同シリーズの好調が経営面でもインパクトをもたらしていることがうかがえる。

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