オフィスで固定席を持たない「フリーアドレス」や、出社とリモートを組み合わせた「ハイブリッドワーク」などの働き方に対して、ビジネスパーソンはどのような課題を抱いているのか。クラウド電話帳サービスなどを手掛けるPHONE APPLI(東京都港区)が調査した。
フリーアドレスを導入している企業において、全体の42.1%が「急な相談がしづらい」と回答した。また、39.3%が「スケジュール調整に手間取る」と回答。相談や確認の即時性が損なわれている側面があるようだ。
フリーアドレス・ハイブリットワーク環境において、特に課題だと感じることは、「意見交換や相談がスムーズにできない」が最も多く、32.7%。「リモートワーク中の社員と連絡が取りにくい」(30.8%)、「隣に座っている人が誰か分からず、気軽に話しかけられない」(25.2%)と続いた。
その他、「情報共有が難しくなった」「チームの一体感や連帯感が薄れた」などの回答が上位となった。
特に「誰がどこにいるか」「話しかけてよいタイミングが分からない」といったフリーアドレス特有の情報の不透明さが、コミュニケーションの壁となっているようだ。
円滑なコミュニケーションやチームの一体感を高めるために重要だと思う仕組みについて、35.5%が「相手の状況を理解した上で適切に連絡できる仕組み」と回答。その他「チーム全体で成果や目標進捗を共有・称賛できる場」(23.4%)、「社員のスキルや専門性を検索できるシステム」(22.4%)といった回答が挙がった。
調査は3月6〜10日にインターネットで実施。従業員数1000人以上で、ハイブリッドワークかつフリーアドレス・フリーアドレスと固定席の混合を導入している企業に勤めているビジネスパーソンを対象とした。有効回答数は107。
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