80%以上の人が「誤情報」や「フェイク画像・映像」に懸念を示している。サム・アルトマン氏が共同創業者を務める米Tools for Humanityが、全国の10〜70代の男女1000人を対象に実施した「AIの信頼性に関する実態調査」で明らかになった。
生成AIの信頼性をめぐる課題も浮き彫りになった。特に「誤情報や偏った情報が提供される可能性がある」(80.6%)と「フェイクニュースやディープフェイクコンテンツの増加」(80.1%)が高い割合を占めた。また、「なりすましや偽アカウントの増加」を懸念する人も76.6%にのぼる。
さらに、77%が「ネット上でのニュースや広告、SNS上での情報などを疑うようになった」と回答。実際にディープフェイクによる映像や音声で誤情報に触れた経験がある人は36.2%おり、ディープフェイクが私たちの生活にも浸透しつつあることがうかがえる。
生成AIの利用経験については、「経験がある」と回答した人は全体の約40%だった。そのうち、生成AIを利用している3人に1人が、毎日1回以上利用する「ヘビーユーザー」だった。利用率は10〜20代が最も高く、特に10代では57.1%が学習目的で利用している。
生成AIの利用に不安を感じているかについては、「よくある」が13.7%、「時々ある」が38.6%と全体の半数を占め、日本国内で5100万人に達すると推計される。
不安を感じる一方で、「今後も生成AIを利用し続ける」と回答した人は、「そう思う」が25.3%、「ややそう思う」が54.6%と全体の約8割を占めた。特に投資や資産運用の経験がある人ほど、AIへの期待値(88.7%)が高かった。
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