「ポストコメダ珈琲」の行方は? コメダHDが新業態を増やし始めた深いワケ長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/5 ページ)

» 2025年06月04日 17時00分 公開
[長浜淳之介ITmedia]

著者プロフィール

長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)

兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。


 「コメダ珈琲店」を展開するコメダホールディングス(HD)が、新業態の出店ラッシュだ。話題になっているのは、おにぎり専門店「おむすび米屋の太郎」だが、ほぼ同時にドリンク専門店「ジェリコ堂」、大判焼き専門店「コメダの大判焼き 大餡吉日」も出店している。

コメダHDの展開するおにぎり専門店「おむすび米屋の太郎」

 同社といえば、2019年に「BAKERY ADEMOK(ベーカリー アデモック)」、2020年にプラントベース喫茶「KOMEDA is」を、立て続けに出店して以来、コロナ禍があって新業態のリリースを控えていた。その後、2022年にワイン専門店「ラ・ヴィノテーク」を出店。さらに2025年は新業態ラッシュとなった。

東銀座にある、プラントベース喫茶のコメダイズに
ワイン専門店のラ・ヴィノティーク。西武池袋店の1号店(出所:リリース)

 コメダHDの新業態の特徴として、既存の業態をベースとし、そこからスピンオフしたような派生店が多いことが挙げられる。

 米屋の太郎は、同社の和風喫茶業態。「おかげ庵」のモーニングで出していたおにぎりが好評だったので、開発した。ジェリコ堂はコメダ珈琲店の人気スイーツ「ジェリコ」の魅力を、より広く発信する店となっている。

おかげ庵新宿センタービル店
おかげ庵では、セルフでだんごを焼いて食べられる
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