こうして見ると、新登場した米屋の太郎とジェリコ堂は海外市場をも見据えた、ワンハンドで飲食できるファストフード系の業態だ。同社がこれまで手掛けてこなかった分野での市場開拓が狙える。フルサービスの喫茶としては、おかげ庵を組み合わせながら展開すれば「ポストコメダ」の役割を狙うメドが立ってきたといえる。
継続的に成長している飲食各社を見ると、主力に次ぐブランドを続々と打ち立てている。コメダHDも、コメダ珈琲店に次ぐ第2、第3の柱となるブランドを育成できるか。今後の展開に期待したい。
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。著書に『なぜ駅弁がスーパーで売れるのか?』(交通新聞社新書)など。
スタバVS.コメダ 日米コーヒーチェーン徹底比較で見えてきた立ち位置
物価高時代に、なぜ競合より「ちょい高」なコメダ・星乃が伸び続けているのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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