新業態について解説していこう。米屋の太郎は東京・西新宿で1号店をオープン。注文を受けてから店員が握り、できたてのおにぎりを提供する。スタイルとしては、おにぎりブームをけん引する、東京・大塚の「ぼんご」に近い。しかしぼんごやその系列、およびインスパイヤ店に特徴的な、すし屋のようなカウンターはない。テークアウト専門だ。
都内にある新宿センタービル店はおかげ庵に併設されており、その店内で食事をすることもできる。おかげ庵には小サイズのきしめんとのセットも用意されている。
米は、ブレンド米を使用、海苔は、伊勢湾・鬼崎産の優等級を使用している。ふんわり結んだおにぎりを、黒々とした厚みある海苔のパリパリとした食感が引き立てる。香りの良い海苔の存在感が際立つ商品だ。
おにぎりは1個150円の「塩むすび」からあり、中心的な価格帯は300円ほどだ。具材は、博多辛子明太子、和風ツナマヨネーズ、日高昆布といった定番だけでなく、名古屋発の企業らしさを感じさせる「名古屋おむすび」の商品群が特徴的だ。とり天むす、味噌ヒレカツむすび、などを提供している。
2月のオープン以降、早くも3店まで店舗網を広げた。おにぎりは世界的にブームになっており、国内でも300円ショップのスリーコインズや、炊飯器の象印が進出するなど、異業種も狙ってきている。海外も視野に入れた、スピード感ある店舗拡大が期待される。顧客層は幅広く、高校生以上の幅広い年代から支持を得られるだろう。
ジェリコ堂はドリンク専門店として4月にオープンした。実は国内よりも先に香港でオープンしており、こちらが好評だったことから「逆輸入」となった。香港ではコメダ珈琲店も4店展開している。
ジェリコ堂は、コメダ珈琲店で提供しているジェリコを進化させて、幅広いカスタムで楽しめるようにしたドリンクスタンドだ。
スタバVS.コメダ 日米コーヒーチェーン徹底比較で見えてきた立ち位置
物価高時代に、なぜ競合より「ちょい高」なコメダ・星乃が伸び続けているのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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