博報堂グループのシンクタンクである博報堂生活総合研究所(東京都港区)が6月24日、暮らし全般のデジタル化の度合いを調べる「生活DX定点」調査の2回目の結果について発表した。同調査によると、全体の4割以上が「授業参観」や「就職などの面接」「ご祝儀の受け渡し」「退職願の提出」において「オンラインでも構わない」と回答したことが分かった。
オンラインでも構わないと思う生活のシチュエーションは、「授業参観」が最も多く49.5%に達した。「ご祝儀の受け渡し」(44.8%)、「退職願の提出」(41.9%)、「就職などの面接」(40.7%)が続いた。10〜20代では、「就職などの面接」「学校の授業」「仕事上の謝罪」でオンラインでも構わないとした割合が、いずれも9ポイント以上の差をつけて全体の結果を上回った。
一方で、「結婚のプロポーズ」(14.4%)、「デート」(14.0%)などの恋愛にまつわる場面では、全世代ともにオンラインでも構わないという人は少数派にとどまった。
デジタル化による内面の変化を聞いたところ、「情報の感度が上がった」「新しい趣味や興味が増えた」「時間の使い方がうまくなった」と回答した割合は3割を超えた。一方、「ストレスが増えた」と回答した人は25.5%で、「ストレスが減った」とする人を5.8ポイント上回った。
自己肯定感や人間関係については「高まった/広がった」と感じる人と「低くなった/狭くなった」と感じる人の差は3ポイント以下で、人によって影響の現れ方が異なった。
情報取得や少額決済では、デジタル比率が過半に 博報堂生活総合研究所が調査
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