ペアーズは“運命”を届けられるのか 韓国で仕掛ける出会いの再定義(1/4 ページ)

» 2025年06月26日 08時00分 公開
[小林香織ITmedia]

 2025年5月、マッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」を運営するMatch Group傘下のエウレカ(東京都港区)は、アジアへの展開を開始すると発表した。第1弾は韓国で、すでに3月6日からサービスを提供している。

「ペアーズ」は国内トップレベルのシェアを誇る(エウレカ提供、以下同)
累計登録者数は2500万人超え、主な利用者は「恋愛・結婚」のニーズを持つ若年層だ(エウレカ提供、以下同)

 ペアーズは、国内のマッチングアプリ市場でとりわけ高いシェアを誇る。MMD研究所の調査(※)では、各種マッチングアプリのなかで利用率ナンバー1を獲得。2012年のサービス提供開始からの累計登録者数は2500万人を突破し、ユーザーの約半数を18〜29歳の若年層が占める。

(※)2023年9月22〜9月27日、スマートフォンを所有する20〜69歳の男女2万9350人のうち、マッチングサービス・アプリを利用したことがある3007人を対象に調査。

取材に対応したエウレカの山本竜馬社長(筆者撮影)

 5月に実施された事業戦略説明会では、「海外への挑戦」に加え、「オフラインの価値」「マッチングの質」「安心・安全の追求」も重点テーマとして掲げた。オフラインイベントの実施や相性の良い相手と出会いやすい新機能、より安全に使える新プランの提供などに取り組んでいる。マッチングアプリ市場の王者・ペアーズの新戦略を山本竜馬社長に聞いた。

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